「ロシアンルーレット」 デレン・ブラウン

2005年10月09日 TBSテレビ 「世界!奇跡映像体験ミラクルトラベラーズ」


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「ロシアンルーレット」

6つの弾倉に1発だけ弾を込め、こめかみに向けて引き金をひく
まさに命を賭けたゲーム

この無謀なゲームに挑む、命知らずの男がいた

彼の名は心理学者 Derren Brown(デレン・ブラウン)
人は彼を、「心理学エンターテイナー」と呼ぶ

心理学を駆使し、人の心を読み、奇跡を起こす男

彼は12,000人の中から1人を選び出し、運命の銃弾を込めさせる
そして、相手の心を読んで引き金をひく
万が一心を読み誤れば、彼の頭を銃弾が貫く

この無謀な賭けに、なんとデレンはテレビの生放送で挑んだ

しかし本国イギリスでは、そのショッキングな内容ゆえに
放送中止寸前にまで追いこまれた

[12,000人→100人]

まず、デレンはこの危険なゲームに参加したい人をインターネットで募集
希望者には自己紹介のビデオを送ってもらった

テーマは、「私の日常生活について」

(送られてきたテープをチェックしながら)

  デレン・ブラウン:
  これを見ると、彼等の心理状態が面白いように分かるよ

選ぶ基準は、デレンが完璧に心を読める人物
相手を選び間違えれば、それは死に一歩近づく

[100人→35人]

こうして、12,000人の中から選ばれた100人がロンドンに集められた

(満場が拍手で迎える中、デレンが登場)

  おはよう!!

この中から、運命の銃弾を込める人物が選ばれる

  皆さんには、これから別の部屋に来てもらいます
  ここには100人いますが、テストや心理ゲームを受けてもらい、
  5人までしぼります

実はこの時、既にゲームは始まっていた
参加者100人に対し、用意された椅子は90
当然、椅子に座れない人が10人でる

デレンはその10人を、「行動が遅い」という理由で強制退場させた

次に一番後ろの席に座った10人を、「主張が弱く、臆病」として強制退場

更に最前列の10人を「銃で私の頭を撃ちたい人達」として、やはり退場させた

続いてのテストは、「部屋の反対側のイスに移動して欲しい」というもの
ただし、元の場所に残っても良い。その結果、どちらかが脱落する

ここでデレンが脱落させたのは、イスを移動しなかった人達(約半数)
その選択の理由は―

  私は、イスを移動して欲しいという簡単な提案に、
  単純に従ってくれる人が欲しいのです

こうして、デレンの探し求めるパートナーの条件が絞り込まれていく

1.行動が素早い
2.臆病ではない
3.ほどほどの好奇心
4.シンプルな性格

[35人→5人]

今度は残った全員に自画像を書かせた
自画像は、深層心理を読み解くのによく使われる手段である

このテストでデレンは、「思考が曖昧」だと判断した20人を退席させた

続いて、残る15人を3人ずつ、5つのグループに分ける
そしてデレンは、何故か数人の名前を(スケッチブックに)書き始めた

一体、誰の名前が何のために書かれたのか?

  数分間で各グループに1人ずつ、
  退場にする人を話し合いで決めて下さい

なんと、参加者同士の話し合いで、ここで脱落する人間を決めさせるという
デレンはこのテストで何を試すというのか?

(グループの内の1つを指差し)

  このグループから退場する人は立って下さい。名前は?

次々と各グループから脱落者が決まっていく。そして―

  さて、3人のグループとは不思議なものです
  2人が手を組んで残った1人を追い出そうとするのです
  私がロシアンルーレットをする時
  計算高くて、ずる賢い人をパートナーにしたいと思いますか?
  いいえ。グループから追い出されるような、
  控えめで優しい心の人がいいに決まっています
  合格は、「デイビット」「ウォレン」「ジェイン」
  「ダニエル」「ジェイムズ」の5名

デレンは、グループの話し合いで脱落すると決められた5人を
逆に合格としたのである。そして、更に信じられない事態が!

(スケッチブックのメモを見せながら)

  この5人が残るのが、僕には分かっていました

なんと!グループ分けの時点で、
デレンはこの5人が残る事を予測していたのである

そう、彼は15人全員の心理を読み解き、
自分のパートナーに相応しい人物を各グループに振り分けていたのだ

ロシアンルーレット生放送は翌日。2,000人の中から選ばれた5人
その中から1人が選ばれ、運命の弾丸を銃に込める―

[5人→1人]

死の生放送まで18時間。デレンは残った5人と夕食を共にし、
その行動や発言から、更に深く彼等の心理を読み解いていく

そして翌日。イギリスの法律では資格を持った者しか銃を撃てないため、
海外の、とある場所へと向かった―

ここは、「ロシアンルーレット生放送」という無謀な賭けの舞台・・・

  では最後のテストです。皆さん、頭に言葉を思い浮かべて下さい
  浮かべたら、考えを変えないで下さい
  そして私が尋ねたら、その言葉を正直に答えて下さい
  
デレンはその言葉を当ててみせるという

(ダニエルの表情をモニターで確認しつつ、
他の候補者達に聞こえないように―)

  ダニエルは疑い深い皮肉屋。でも、いつもしっかりしています
  彼が思い浮かべるのは・・・「コントロール」とか「堅実な」とか、
  そんな言葉です

(スケッチブックに走り書きをする)

だが―

  何が浮かんだ?

ダニエル:「キツネ」

  そうか・・・君は不合格だ

デレンが探しているのは、“100%”その心理を見抜ける相手
彼の予想を裏切る様な相手に銃弾を込めさせる事は、すなわち、
自らの死を意味する

だが、本当に人が心に思い浮かべた言葉を当てる事など出来るのだろうか?

(ジェイムズの表情をモニターで確認しつつ)

  ジェイムズは神経質です。ほら、見て下さい
  彼は今、恐怖で一杯です。不安な気持ちがこちらにも伝わってきます
  多分、彼が思い浮かべたのは・・・「動揺」とか、そんな言葉です

(スケッチブックに走り書きをする)

果して、ジェイムズの答えは―

ジェイムズ:「神経質」

「動揺」と「神経質」は、どちらも心の弱さを表す言葉である
パートナーは決まった・・・

(ジェイムズの前に立ち)

  ジェイムズ頼むよ!

ついに運命の銃弾を込める1人が選び出された
果たして、彼はデレンの奇跡の目撃者となるのか
それとも惨劇の証言者となるのか

実弾によるロシアンルーレットまで1分・・・
ロシアンルーレットを行う部屋の説明を始めた

「放送開始」

  ここにテーブルがある
  何か仕掛けがないか、自分の目で確かめてくれ

(ジェイムズはテーブル全体を隈なく確認)

ジェイムズ:何にもない

拳銃の弾倉には、それぞれ1から6までの番号が振ってある
そして横から弾をのぞけないよう、カバーを装着

万が一の事故がないよう、無人のカメラを残し、撮影スタッフも部屋から避難

更に、「いかなる事態が起きようと、全てデレンの責任である」という
誓約の説明が成された

そして、運命の時はやってきた―

  ピストルを取って。ピストルをテーブルの下に入れて
  数字が見える?

ジェイムズ:はい

  少し動かして、数字に慣れるようにしてください
  次に数字を1つ選んで、覚えて下さい
  今選んだ数字は、まだ好きなだけ変更する事が出来ます
  そして・・・数字を決めて
  決めましたか?
  その数字を頭の中で何度も繰り返して、考えを固めて下さい
  数字の場所に弾を入れて。指は引き金から放して。
  決めた数字の弾倉に弾が入っている事を再確認して下さい
  ちゃんと入っていますか?

ジェイムズ:入ってます

  その数字を頭の中にロックして下さい
  指を引き金から離して下を向けて、シリンダーを動かしてみて
  好きなように、自由に動かしてみて
  準備が出来たら、シリンダーを閉じて確認して下さい
  じゃあ、ピストルを置いて

ここでジェイムズは、防弾ガラスで覆われた席に移動。デレンの賭けを見守る
・・・と、ここでデレンは相手の心を読む方法を取る

  ジェイムズ。1〜6まで一度だけ数えて
  はっきり、ゆっくり、大きな声で

安全だと判断した場合、デレンは頭に向かって銃を撃つ
だが、危険だと判断した場合は砂袋に向かって銃を撃つ
判断を誤った時、そこに待つのは無残な死・・・

  まず深呼吸して下さい・・・始め!

ジェイムズ:1・2・3・4・5・6

  ・・・分かりました。私が安全だと思う番号にセットします
  3番です・・・3番は安全だと思います
  引き金をひくごとに、弾倉は1つ回る
  安全だと思う・・・3番から撃ちます
  そして4・5・6・1・2の順です
  3番は安全だと思う。イヤープロテクターを着けて下さい
  3番は安全・・・

「3」こめかみに向けて引き金をひく→空砲により、成功!

  4番も安全・・・

「4」こめかみに向けて引き金をひく→空砲により、成功!

  5番・・・(銃口をこめかみに付けた後、壁に掛かった砂袋に銃口を向ける)

「5」砂袋に向けて引き金をひく→空砲・・・

デレン、痛恨のミス!!5番に銃弾は入っていなかった

(しばし沈黙の時が流れる)

デレンの読みは完全に外れた。だが、生放送は続いている
一体どうすれば良いのか・・・

残る断層は3つ。この無謀な挑戦を悔やんでいるのか
それとも神に祈りを捧げているのか

6番か1番か2番か・・・“3分の1の確率”で死が待っている。

(約1分経過―)

・・・と、その時!!

「6」こめかみに向けて引き金をひく→空砲により、成功!

(間髪を入れずに―)

「1」砂袋に向けて引き金をひく命中!成功!!

銃弾が入っていたのは1番。デレンは見事、それを見抜いた!

こうして、「史上初の生放送ロシアンルーレット」という
無謀な挑戦は幕を閉じた

デレン・ブラウン。どんな人間の心も見抜いてしまう、まさに奇跡の男
彼は自らの命を賭け、それを証明した

「マグロカウボーイ」 ニック・プルーカーを読む

この記事へのコメント
全力で騙されるって
こういうことなんだろうな
Posted by at 2007年04月26日 09:48
実際の所どうなんだろ?
イカサマしようと思えばTV局と組んでいくらでも出来ると思うけど。

でも、表情とか空気とか空砲を袋に撃っちゃう所とか考えるとやっぱり本当くさい気もするんだよね。
Posted by at 2007年04月30日 17:12
みたことあるよ
ドキドキした
Posted by ken at 2008年02月16日 21:49
マジックの世界では同じようなことが実現可能です。例えば赤、青、黄の玉から相手にひとつ選ばせるとします。自分は赤を選んでほしいとします。相手が赤を選択したらそのまま採用、ほかの色を選んだらそれを除外していく。そうやって自分が一番選びたいものをあたかも偶然選んだかのように演出できます。
このデレンの場合はそういう手法でサクラを選びぬいているのでしょう。

あとの本場でのミスや間合いは演出です
Posted by てつ at 2008年09月28日 16:19
上のてつ氏の話は説明しているようで説明していない。
人を選んだところでその人がどこに玉をこめるかはまた別問題と思うけどな?

僕は、既に絶版になっているデレン ブラウンの本を読んだことがあるけれど・・・、やつは天才です。

そこには心に1枚だけ思ってもらったトランプのカードを当てるというマジックが説明されていました。現象は昔からあって、それを成功させるには、普通は数枚のカードを用意しておく、まさにてつ氏が言うような‘よく予想される‘手品のタネを使うことが多いのだけれど、デレンの方法は全く違う‘相手が思うカードをコントロール‘するのである。
だから用意するカードは1枚でいい。

それを知っていた分、僕は余計にデレンのロシアンルーレットが不思議に見えた。

デレンはマジシャンにもわからない方法で今回のロシアンルーレットを行ってるよ。

ところで、てつ氏は知ったように言うんだから、当然、デレンブラウンの本は読んだんだろうね??
それにしては知ったかぶりの書き方だと思うけど…。
Posted by Toshi at 2008年09月28日 19:12
「マジックでは同じようなことが実現可能です」という意味です。サクラを使えばトリックは実現可能です。大勢の中から選ぶ手法がまさに演出でありトリックなのです。最初から数人であればだれしもがサクラと疑うでしょう。1万人から選べばサクラは無理と思わせられるでしょう。
その演出ができれば偉大です。

本当に心が読めるならすごいことです。でもそれは100%の確立では無理です。実際デレンは失敗してます。ましてや本気で自分の命をかける(しかも生放送で)ことは考えられません。

デレンブラウンを悪く言うつもりはありません。失礼しました。
Posted by てつ at 2008年09月30日 02:26
てつみたいなガキはこういうテレビを見るな
必要条件と十分条件の理解すら出来ていない
Posted by a at 2009年05月26日 20:48
サクラを選ぶのはこんなトリックをするための十分条件であって必要条件でないと?・・・随分回りくどい言い方。
てつさんの仰る通りサクラさえ選んでしまえば実現は可能っぽいですね。
そもそも生放送でやってるあたりからして,絶対に失敗できないような(映像的な意味で)。本当に100%成功する見込みがないと協力してくれるはずがありません。
・・・ただ,ここまで手の込んだ演出,生放送での演技力,番組としての面白さはサクラどうこう抜きにしても凄いと思います。
Posted by at 2009年06月01日 20:17
↑に納得。こちらのほうが必要条件と十分条件を覚えたて

の方よりも論理的だとおもいます。どっちを信じるかは人

の自由です。その点でも↑の意見は常識をわきまえてい

る大人の考えの方だとおもいます。
Posted by aa at 2009年06月05日 23:11
本を読んだだけで全面的にその内容を信頼してしまっているtoshiさん。
ガキみたいに他人を煽るaさん。
 
てつさんあなたが謝る必要はございません。^−^
Posted by del at 2009年06月16日 17:07
まあヤラセでしょうね
実際人が死んだとしたらテレビ局はかなり批判の的になるだろうしそれを考えたら実弾が入ってるわけがない。ぜんぶシナリオ通り
最後の発砲の時砂袋の方をカメラ写してないしはいってるのは空砲だからだと思う
途中でミスってるのも盛り上げるための演出
心理学者という肩書きも弾込める人を選考で選んだってのもリアリティを出すための手法
ショーとしては良くできてると思いますw
Posted by aa at 2009年06月17日 11:01
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